収録の日の前と後

収録当日、衣河の館で討死したのはやっぱり鈴木だった、佐藤兄弟は其の前に死んでいる。と、早朝に台本4稿のメールが届いていて、「して、義経の子息の最後はいかに?」とメッセンジャーにて朝から物騒なやりとり。全ては台本の為。やっぱり一人では何にも出来ません。感謝ばかり。

とはいえ発注側として傍観しているわけにも行かず、義経記や舞の本など、分厚い古典の書物を夜な夜な読み進めていた最近です。勉強は続く。

そんな寝不足気味でも、練習や稽古に行き皆んなとご飯を食べれば気力は満ち満ちて、あるいは初めましてのお食事の席で(食事だけではない)いろんな温かさに心も体も満たされたり。ああこうやって「感じて」元気になるんだなあ、不思議だなあいいもんだなあ・・と、考えたりもしていました。何を言葉にするか、どのように話すか、何を尋ねるか、本音はどれほど口にすべきか。言葉は便利なようで不自由なものでもあり。
声や音にするだけでは伝わらないことが本当に多いのだなあと考える反面、視線や行動や接触の雄弁さにも気づく。意のままにならない物事と今起きていることの隙間もあるけれど、それも馬鹿みたいな素直さで進んで行ってもいいじゃないか、という気がする。

さて、収録はあっという間に終わりました。一度目より二度目がダメとはどういうことか。緊張と集中力の匙加減はとても難しい。11月30日のNHK FM「邦楽のひととき」11:20〜放送予定です。

そして、今月末に迫った岩手公演ですが、お陰様で奥州市公演の10月29日文化会館和室はSOLDOUTとなり、10月30日の正法寺公演は半数の100席ほどが埋まっております。(まだまだ販売中!

本当にありがとうございます。

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