「御祝」かつては琵琶の伴奏で語られた事もあると言う「奥浄瑠璃」を調べる過程で、東北地方の、それも宮城県北部から岩手県南の「謡」の伝承の諸々と、遠野地方の「氷口御祝(すがぐちごいわい)」を知りました。
遠い昔の祝いの席で、誰かが民謡とも小謡ともわからないウタをハリのある声で歌っていたものだなぁと思い出して、何だか懐かしいのです。
さて、「氷口御祝(すがぐちごいわい)」を今更知って驚いたのは、男性が『謡曲』をウタい、同時に女性が民謡の『まがき節』をウタうというその芸能形態でしたが、まだまだ掘り下げると面白い様子なのでいずれまた。
謡曲がリズムパートを担っていて、節の収束具合や間が微妙に心地よく、混ざり合う音や声の混沌とした具合が、その場のハレの気を高めていて不思議と清々しい。動画を見つけたので備忘録。ご参考まで。