実は琵琶の世界にもコンクールがあるのです。
テープ審査を経て本戦へ進むのもなかなかに険しい、流派問わず年齢問わず、熟練達者な人たちが年に一回集い腕を競い合う素敵なコンクールです。
何度か挑戦し予選敗退、昨年度はコロナの影響により開催中止、欲張りを諦めて地道にやりだした途端に少し良い風が吹いてきたような、そんな流れで本戦参加することとなったコンクールでした。
結果は8位入賞です。思いもかけない結果にただただ驚きました。まだまだ足らないのは承知ですが、先生から「いつも通りできていたね」とお声がけいただいた事が嬉しくもあり、明るい気持ちで、来年の挑戦権が得られた事を素直に嬉しいなと思っておりました。(入賞者は翌年シード参加、予選免除となります)
今回は参加前からclubhouse(毎週金曜日夜22時から)の「琵琶こころ」メンバーの皆様とコンクールについて話す機会があった事もあり、なんだかとっても心が落ち着きました。
今回は緊急事態宣言中の開催とあって、出演者や会場のお手配から準備まで、協会の先生方が沢山お世話くださいました。こころ静かに舞台に上がることができたのも、お世話やお心遣いを頂いた皆様のおかげと感じました。
応援いただいた先輩先生方にも御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
※追記
琵琶の曲は20分から長いものですと30分以上にも及びます。その楽曲を制限時間7分にまとめるという編曲の手腕?が問われるのもコンクールの面白さの一つ。大きな会場でマイクなしですので、必然的に声量や呼気の使い方や滑舌、琵琶と唄のバランスなども、聴く側からするとハッとするポイントです。(個人的に)
しかしそれにも増して、琵琶の中でもさらに古体の芸を引き継いでいる流派の演奏が聞けること、個性溢れる演奏が一同に聞けること、などなど、楽しむポイントは数多くありますので、ぜひ来年の開催の際は沢山の方が足を運んでくださったら良いなあと思っております。